
福島県にむかしから伝わるご当地妖怪を日本地図とイラストで一覧表にして紹介します。
朱の盆(しゅのぼん)、亀姫(かめひめ)、瀬坊主(せぼうず)…。あなたの知っている妖怪もいるかもしれません。妖怪といっしょに都道府県の特徴や自慢などを紹介しているので、ぜひ覚えてくださいね。
福島県の妖怪・伝説
朱の盆(盤)(しゅのぼん・しゅのばん)

恐ろしい顔を見せて人を驚かせる妖怪。顔は真っ赤で目は光り、口は耳までさけ、額(ひたい)に1本の角があると言われています。
むかし、若い侍(さむらい)が偶然(ぐうぜん)出会った侍に「朱の盆」の話をすると、相手の顔が朱の盆に変わったので驚いて気を失ってしまいました。正気に戻り、ある一軒の家にいた女の人にその話をすると、今度は女の顔が朱の盆に…!
三坂春編『老媼茶話』より
亀姫(かめひめ)

福島県の猪苗代湖(いなわしろこ)の近くにある、猪苗代城(いなわしろじょう)に住みついていたとされる妖怪。現在、城はありません。
亀姫は、兵庫県の姫路城(ひめじじょう)に住んでいたとされる妖怪・長壁姫(おさかべひめ)の妹という説もあります。
瀬坊主(せぼうず)
瀬坊主(せぼうず)は阿武隈川(あぶくまがわ)に伝わる妖怪で、川の流れにたたずんでいるといいます。
川の精霊や幽霊、またはカワウソが化けたものと伝えられています。
※妖怪の話はこちらに掲載されている内容と異なるものもあります。
※同じ妖怪・似た話がほかの都道府県にも伝わっている場合があります。
※妖怪のイラストはイメージです。